肝臓病用キャットフード

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肝臓病用キャットフードは、肝臓への負担を軽減するために、高消化性のタンパク質や炭水化物を使用しています。
必要なエネルギーも負担が少ないように少ない食事量でも摂取できるように高エネルギーに調整しています。
肝細胞内への銅の蓄積を抑制するために銅含有量を制限、脂質代謝促進のためにL-カルニチンが配合されています。
健康維持のための抗活性酸素の働きのあるビタミン類やアミノ酸が強化されています。
また、尿のpHを弱酸性に保ち、健康的な排尿を促すために、ミネラル成分も調整されています。
肝臓は、栄養素の分解、合成、貯蔵、毒素の解毒作用など、多くの働きを持っていますが、沈黙の臓器といわれるように、症状が現れにくく、症状が出た時には重篤な状態ということが少なくありません。

高齢で肝機能が低下するだけではなく、細菌やウイルスなどの感染や薬物、毒物、外傷など様々な原因があります。
食欲不振、嘔吐、黄疸(白目や歯茎が黄色くなる)、元気がない、多飲多尿、体重減少などの症状が現れたら受診する方がいいでしょう。
肝臓病になると、栄養障害や解毒機能の低下により、全身に障害が現れます。
最悪に場合は、毒素が脳に回り、肝性脳症になることもあります。
しかし、肝臓は再生が可能な臓器です。
他の病気が原因で肝機能が低下しているのであれば、その病気を治療することで、肝機能を再生することができます。
病気を治療することで肝臓への負担は軽減できますので、適切な食事の管理などにより、健康な状態に戻すことが期待できます。

そこで重要なのが肝臓病用キャットフードです。
肝臓に負担をかけない消化の良いタンパク質、少ない量で充分なエネルギー量を摂取、病気対応のための栄養素の調整などに配慮されたフードです。
重度の肝臓病ではタンパク質の代謝で発生するアンモニアも解毒もできなくなり、高アンモニア血症の可能性も大きくなります。
そのため、消化性のタンパク質が使われています。
沈黙の臓器だからこそ、日常生活での観察や気づきが大切になります。
ふれあいの時間が十分とれていると、少しの変化でも感じ取ることができます。
予防ができない病気ですから、早く気づいてあげることが重要です。