妊娠・授乳期用キャットフード

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妊娠・授乳期の母猫の食事は、胎児や子猫への栄養補給も必要になります。
おなかの中の赤ちゃんの数にもよりますが、通常の1.5~2倍のエネルギーが必要です。
体重1㎏に対して約140~300kcalが必要といわれます。
しかし、妊娠中は胎児の成長に伴って胃が圧迫されますので、食事の量は減っていきます。
そのため、少量でもカロリーが摂れる高カロリーのキャットフードを与えなければいけません。
それには子猫用のキャットフードが適しています。
子猫も活発に動きますのでエネルギーは必要ですが、胃が小さいためにたくさんは食べられませんので、高カロリー食になっています。
しかも、高タンパクで栄養価が高く、消化にもいいものです。
母猫も一度にはたくさん食べられませんので、数回に分けて与えます。
新鮮な水も、いつでも飲めるように用意しておきましょう。
妊娠中は、体重に増加に伴い、食べる量も増え、出産前の20日間ほどは、その傾向が顕著になります。
しかし、妊娠によるホルモンバランスの崩れから、食欲に異常が見られます。
数日食事をしない、衰弱が見られるなどがあれば、獣医師の診察が必要です。
出産後は一時的に食べ物を受け付けなくなりますが、通常、24時間以内に食欲も回復します。
時間がたっても回復しない場合は、子猫への影響もありますので、医師に相談するほうがいいでしょう。

授乳中も子猫への授乳のために高カロリー食は欠かせません。
授乳中は通常の2~4倍のエネルギーが必要といわれており、食べたいだけ食べさせることが必要です。
母親の健康が子猫の健康にもつながるからです。
妊娠・授乳期に母親に子猫用のキャットフード与えることは、子猫が離乳期を迎えるころになると、母親のフードに興味を持ち始めます。
ミルクやお湯で柔らかくしたドライフードを与えると、離乳食への移行もスムーズになります。
授乳が終わり、子猫が離乳食に移行するころ、母猫の食事量を徐々に減らします。
フードも子猫用のキャットフードから通常の成猫用のキャットフードに戻していきます。