適正体重に合わせた量のフード

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一日に猫に与えるキャットフードの量は、年齢や体形、体重によって調整します。
与えすぎると肥満や糖尿病など健康上のリスクが高まります。
少なすぎると栄養失調やその他の病気の原因にもなります。

7か月くらいまでを子猫といいますが、子猫の場合は体も小さく、成猫とは異なります。
生後約2週間は猫用ミルクを約40kcalほどとなります。
それ以降は離乳食に切り替えていきます。
生後1か月頃になると子猫用のドライフードを約66kcalほど与えます。
生後2か月頃では約100kcalほど、生後3か月頃で約200kcalほど、生後6か月頃で約400kcalほど与えます。

1歳以上の成猫になると、身体も出来上がりますので、その体重から算出します。
80kcal×猫の体重が一日に必要なエネルギー量となります。
体重4キロの子であれば、80kcal×4キロで320kcalとなります。
エネルギー量で表示するのは、フードによってエネルギー量は異なるからです。
パッケージにはエネルギー量は表示されていますので、計算してフードをあげる必要があります。
また、完全室内外の場合は、消費エネルギーは低下しますので、70kcal×猫の体重と抑えるようにします。

7歳以上になると、老猫となります。
活動量も徐々に低下し、白髪も出てきます。
若いころのようなエネルギーは必要なくなりますので、給餌量も抑えていきます。
60kcal×猫の体重が一日に必要なエネルギー量となります。
加齢に伴い食欲も低下しますので、状況も見ながら与えることも必要です。
肥満猫の場合は、体重に合わせると、さらに肥満を進行させてしまいます。
一般的な成猫の適正な体重は、およそ3~5キロです。
肥満かどうかの判断は、1歳の時の体重を基準に考えます。
1歳の時の体重の120%以上になっていれば、肥満と判断し、フードや給餌の工夫が必要になります。
肥満猫の場合は、カロリーオフのフードを使い、一日の摂取カロリーを抑えていきます。
40kcal×猫の体重が一日に必要なエネルギー量となります。
カロリーオフのフードを与えることにより、食べる量は変わらずに、摂取カロリーは下がりますので、体重をコントロールすることができます。

また、妊娠中の猫は通常の2~4倍のエネルギーが必要ですが、妊娠による胃の圧迫があるため、高カロリー食を使用します。
必要なカロリーは体重1㎏につき140~300kcalです。
授乳中も同様に考え、離乳状況により、調整します。
基本的な計算方法をあげましたが、猫の健康状態などを加味して増減することも忘れないでください。
また、こちらの低カロリーのキャットフードの紹介記事も合わせて参考にご覧ください。