パテタイプのキャットフード

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パテタイプのキャットフードは、肉や魚などをムースやペースト状にしたもので、柔らかく、なめても食べられます。
総合栄養食のものも多く、子猫から高齢猫まで与えることができます。
嗜好性も比較的高く、食いつきのいいフードです。
ペースト状のフードは、非常に柔らかく、ミルクを混ぜて子猫の離乳食として使えます。
食欲の落ちた猫のドライフードに混ぜたりすると、食いつきがよくなったりします。
また、そののまま与えても、簡単に平らげて、食欲を取り戻す助けにもなります。
歯や内臓が弱った高齢猫や自力で食事ができなくなった猫にも適しています。
粉薬などを飲ませるときもフードに混ぜれば、結構食べてくれます。
もし、どうしても食べようとしないときには注射器に入れて与えることができます。
ムースは形がしっかりして、やや硬めになっていますが、スプーンの腹で押さえるとつぶれる程度です。
つぶすとペーストよりも滑らかで、注射器で薬を与えるにはムースの方が、注射器の先端に目詰まりを起こすこともなく、より便利です。
療法食の缶詰もパテタイプが多いのも、薬を混ぜて食べさせやすいということもあるようです。
歯や内臓が弱っている高齢猫に与える際に気になるのが成分ですが、最近は、パテタイプも年齢別に造られたフードが多くなっています。
総合栄養食というだけではなく、細かく年齢ごとに成分調整がされています。
目安ではありますが、その年齢区分のものを購入するだけでよくなっています。

このように便利に使えるパテタイプですが、若い健康な猫には与えるのは控えたほうがいいでしょう。
嗜好性がやや高めですから、他のフードを食べなくなると、フードが柔らかすぎて、あまり噛む必要もありませんので、顎が弱くなる可能性があります。
他のウェットフード同様、フードのかすが残りやすく、口臭や歯石・歯垢の原因となり、虫歯になる可能性もあります。
食欲のない時にドライフードに混ぜる程度か、たまに、おやつとして与える程度がいいでしょう。
価格的にも決して安くはありませんので、経済的にも負担になります。